2016年05月17日 第41回中四国学生空手道選手権大会 ご挨拶
平成28年度の、学生連盟の幕開けです。春は「学生選手権大会」として個人戦、秋は「大学選手権大会」として、団体戦を実施しています。学生連盟の空手道は、利害打算や流派会派の思惑にとらわれることなく、真に学生が大学教育の一環として、人間形成に寄与するための部活動を通して、心身の鍛錬を為し、礼節や長幼の序を学び、互いに技術の交流を通して、友情を深め、立派な社会人として成長するところにあります。諸君の部生活が、有意義な人生の糧となるようお祈り申し上げます。
さて、桜花爛漫の頃に、大学に入学され、数ある部活動中から、勇気を持って「空手道部」を選んでくれたことに、心からの感謝を申し上げます。これから空手道の修行と厳しい人間関係の中で、自己の精神と肉体の鍛錬が始まります。決して平坦な道ではなく、苦しいことも悲しいことも乗り越えて、立派に成長され、そして卒部の暁には、鍛錬の成果と青春の意義、また友情や人生の羅針盤を手のひら1杯に載せて、社会に羽ばたいて欲しい、と切に念願しています。
ところで、「どういう人が伸びますか」という質問に、職業のジャンルを越え、その道の頂点を極めた人達が、一様に答えたのは、「素直な人が伸びる」というシンプルな言葉でした。すなわち、素直な人でなければ、運命を伸ばすことは出来ないということであります。空手道の稽古もまたしかりであります。
皆さんは、きっと厳しいに違いない、と思いつつ、けれども空手道部の門を叩いた。その思いは決して誤りではありません。人間は、自らを磨いて、心を高めていかない限り、人生の成功はありえません。諸君は、空手道と共に歩み、空手道の士魂と哲学を持って、全てを空手化して、自らの運命を切り開いて行かなければなりません。我が空手道部は、諸君が青春の全てを懸けるに足りる環境であります。
「それ境は、心に随って変ず、心の汚るる時は、すなわち境濁る」、環境や運命は心に随って変わり、心が濁れば、環境や運命も変わる、という弘法大師の言葉であります。心のありようがいかに大きな人生の岐路となるか、そのことを肝に銘じ、継続は力なることを信じ、自らの心を高め、運命を伸ばしたいものであります。前途に大いにある夢や希望をもって、精進されんことをお祈り申し上げます。
終わりになりましたが、志半ばにして斃れられた幾多の先人に対し、深甚の感謝の誠を捧げますと共に、大会の会場を提供して下さいました岡山大学に謝意を表し、さらには選手諸君のご健闘を祈りつつ、大会の理事長挨拶と致します。
押忍[平成28年4月19日記す]
さて、桜花爛漫の頃に、大学に入学され、数ある部活動中から、勇気を持って「空手道部」を選んでくれたことに、心からの感謝を申し上げます。これから空手道の修行と厳しい人間関係の中で、自己の精神と肉体の鍛錬が始まります。決して平坦な道ではなく、苦しいことも悲しいことも乗り越えて、立派に成長され、そして卒部の暁には、鍛錬の成果と青春の意義、また友情や人生の羅針盤を手のひら1杯に載せて、社会に羽ばたいて欲しい、と切に念願しています。
ところで、「どういう人が伸びますか」という質問に、職業のジャンルを越え、その道の頂点を極めた人達が、一様に答えたのは、「素直な人が伸びる」というシンプルな言葉でした。すなわち、素直な人でなければ、運命を伸ばすことは出来ないということであります。空手道の稽古もまたしかりであります。
皆さんは、きっと厳しいに違いない、と思いつつ、けれども空手道部の門を叩いた。その思いは決して誤りではありません。人間は、自らを磨いて、心を高めていかない限り、人生の成功はありえません。諸君は、空手道と共に歩み、空手道の士魂と哲学を持って、全てを空手化して、自らの運命を切り開いて行かなければなりません。我が空手道部は、諸君が青春の全てを懸けるに足りる環境であります。
「それ境は、心に随って変ず、心の汚るる時は、すなわち境濁る」、環境や運命は心に随って変わり、心が濁れば、環境や運命も変わる、という弘法大師の言葉であります。心のありようがいかに大きな人生の岐路となるか、そのことを肝に銘じ、継続は力なることを信じ、自らの心を高め、運命を伸ばしたいものであります。前途に大いにある夢や希望をもって、精進されんことをお祈り申し上げます。
終わりになりましたが、志半ばにして斃れられた幾多の先人に対し、深甚の感謝の誠を捧げますと共に、大会の会場を提供して下さいました岡山大学に謝意を表し、さらには選手諸君のご健闘を祈りつつ、大会の理事長挨拶と致します。
押忍[平成28年4月19日記す]
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