2015年06月04日 岡山県議会議員4期めのスタート!
岡山県議会議員として4期目が始まり、スタートを切っております。
4月3日より始まった統一地方選挙岡山県議選挙を振り返ってみますと、政令市岡山市と同日日程で4月3日告示、4月12日投票というスケジュールでした。直前まで無投票という状況でしたけれども、1週間前になって突如として一人の若者が名乗りを上げました。維新の党公認で、市会議員の選挙など3回の選挙を今まで経験している候補者でした。ある意味、戦いぶりを期待しておりました。
私の選挙区は岡山市北区加賀郡であり、定数は8人。8人が全て3期以上の戦いであり、それぞれの地盤と支持者がおり、新人の出にくい選挙区であると思っていました。また、1週間前の突如の立候補では、とても選挙戦で勝ち上がることはできないだろうという公算もありました。
そのような状況の中、政令市岡山市市議会議員の選挙は、岡山市北区の定数が20名に対して25名の立候補者がいる激戦区となっておりました。自民党市議団として出馬していたあやうい二人の候補者がおり、その二人をなんとか当選確実にしたいという思いが私にはありました。そのため、自分の選挙は二の次に、二人の市議会議員の応援にまわりました。
通常、夜の6時以降は個人演説会を主体にスケジュールを組むのですけれども、8夜ある個人演説会のうち6日間を市議会議員の応援演説にあてました。結局、私の個人演説会は3日と10日の2回だけで終わりました。私自身は、結果として2‚000票を失い、6番目の当選になりました。しかしながら、いささかも後悔はしておりません。応援していた二人の市議がいずれも上位当選を果たし、応援のしがいがあったと思っています。
さて、4期目となりますと、議員としてはまさしく脂の乗っている時期であります。残された県政の課題も多く、いよいよ脇を引き締めて県政の発展、県民の福祉向上、教育改革に取り組んでいきたいと思っております。
5月15日、新たに所属する常任委員会と特別委員会が決まりました。私は前年度に引き続いて総務常任委員会、教育再生・子ども応援特別委員会に所属することとなりました。総務委員会は、主に知事直轄、総合政策局、総務部、そして、県民生活部所轄の政策を論議する部隊です。
知事直轄では防災危機管理対策の推進が大きな課題であります。自主防災組織の促進や避難訓練など、災害時における地域の安全体制の整備を進めていきます。今後の政策については、個別的具体的な施策が望まれるのだと思っております。例えば、陵南学区では13の町内会があります。単位町内ごとの緊急時に対応するきめ細かな支援体制や、防災に対する防災倉庫の設置など、具体的な対応が求められるものと考えられます。
昨年11月に、「まち・ひと・しごと創生法」が施行され、今後、地方の人口ビジョンや総合戦略を策定することが求められています。岡山県も、人口減少問題や県政の持続的な発展のため、実行性のある対策が望まれるところです。
また、地方創世の時代といわれていますけれども、地方が自己決定と自己責任のもと、地域の実情や住民のニーズに応じた施策を展開して地域の活性化を図る必要があります。これに関連して、地方の税財源の充実なども大きな課題になると思います。
次に、県民生活部の案件では、地方のバス路線の運航を確保することなど、効果的な公共交通の利用促進が考えられなければなりません。
また、6月13日に20年を数える「路面電車祭り」が開催されるので話題にもなっておりますが、路面電車の岡山駅乗り入れなどは、早期に岡山市が取り組んでいかなければならない案件でもあります。
この案件は、打ち出されて20年になりますけれども、一向に前に進んでおりません。長時間待つこともなく、雨に濡れることもなく、市内だったらどこへでもすぐに行けるよう、市内の足として大いに利用できるような施策をきっちり打ち出していく必要があるでしょう。
政令市にふさわしい路面電車の在り方をサポートすることは、岡山県にとって必要な事業です。政令市にふさわしい都市づくりを、観光振興とも相まって、岡山県が今後どのような形で支援ができるか考えなければなりません。
また、前年度と違って特筆すべきところは、総合教育会議が設置されたことです。ここで知事と教育長、教育委員が教育行政の大綱を決めたり重点的な教育政策を論議したりします。これらの問題を総合政策局が所轄し、総務委員会において論議をすることとなりました。今まで知事の組織傘下に入っていなかった総務委員会が、教育の大本について論議することになったのは画期的なことだと思います。
ところで、日曜発明学校というのが月に1回、岡西公民館で開かれています。5月10日のことになりますが、その時、一人の会員から次のような質問がありました。
「例えば、静岡のお茶や富士山の水が全国で販売されているけれども、岡山に全国に発信するような水はないのか。ピーチ味やマスカット味の水は市場に出ていないけれども、なぜ岡山はやらないのか」
「水といえば、自販機の水は全て冷水でしか出てこない。なぜ温水の水を販売しないのか。高齢者の人にとって体にやさしい水といえば温水。また、赤ちゃんのいるお母さんが温かい水にミルクを溶かして飲ませるけれども、その温水は自販機にはない。どうして作らないのか?」
さっそく私は、県民生活部くらし安全課に、検討していただけるようお願いをしてみました。
そうしますと、「飲料水の販売を許可するにあたって、温かい・冷たいは要件となっていない。水自体はどうか、適切であるかが検討される。したがって、自販機メーカーが温水・冷水で売るかということになり、自販機メーカーと交渉してください」というのが答えでありました。
ごもっともではありますけれども、お年寄りがお水を飲む時、自販機で購入した冷水をわざわざ常温になるまで待ったり、沸かして飲んだりするというのであれば、温水の水を売ればいいんじゃないの?という疑問は残ります。お年寄りから子どもまで切れ目のない「くらし安全」というからには、このケースのような、身近な具体的なところまで気を回すべきではないのかと思われました。
防災倉庫設置の件でも、おやと思えることがありました。牧石学区に防災倉庫を作った時、御野学区と共同で防災グッズを保管することになりました。しかし、考えてみてください。いざという時、そんなに離れていたら役に立つものも、役に立たないのではないでしょうか。せめて一つの町内に防災グッズを保管するような防災倉庫があっても良いのではないかと思います。
大義名分を掲げるのはいいのだけれども、もっと身近な生活に降ろして、より具体的に個別に考えて実行していかなければなりません。
広島の土石流に学ぶということで防災危機管理対策を考えております。岡山市内には吉備の中山、京山、矢坂山がありますが、どの地域でも民家は山裾に建てられております。農耕民族はみなそうするのですが、一番平地で一番安全なところは農地になっているのですね。従って、いったん土砂崩れがあったりしたら、人間の住んでいる民家が一番に被害を受けることになります。
ですから、雨が降ったり天候が荒れたりした時にきちんと対応できる砂防ダムや、砂防堰堤、急傾斜対策などがこれからの安全対策として必要となってきます。それには、行政マンが地域を歩いて、ここには砂防ダムがいるよね、ここには砂防堰堤がいるよねなど、地道な活動が必要ではないでしょうか。このような活動こそが、きめ細かなくらし安全の対策につながるのであります。これからは、視点を市民の目線に降ろしていって対策を考える必要がどんどん出てくると思います。
4月3日より始まった統一地方選挙岡山県議選挙を振り返ってみますと、政令市岡山市と同日日程で4月3日告示、4月12日投票というスケジュールでした。直前まで無投票という状況でしたけれども、1週間前になって突如として一人の若者が名乗りを上げました。維新の党公認で、市会議員の選挙など3回の選挙を今まで経験している候補者でした。ある意味、戦いぶりを期待しておりました。
私の選挙区は岡山市北区加賀郡であり、定数は8人。8人が全て3期以上の戦いであり、それぞれの地盤と支持者がおり、新人の出にくい選挙区であると思っていました。また、1週間前の突如の立候補では、とても選挙戦で勝ち上がることはできないだろうという公算もありました。
そのような状況の中、政令市岡山市市議会議員の選挙は、岡山市北区の定数が20名に対して25名の立候補者がいる激戦区となっておりました。自民党市議団として出馬していたあやうい二人の候補者がおり、その二人をなんとか当選確実にしたいという思いが私にはありました。そのため、自分の選挙は二の次に、二人の市議会議員の応援にまわりました。
通常、夜の6時以降は個人演説会を主体にスケジュールを組むのですけれども、8夜ある個人演説会のうち6日間を市議会議員の応援演説にあてました。結局、私の個人演説会は3日と10日の2回だけで終わりました。私自身は、結果として2‚000票を失い、6番目の当選になりました。しかしながら、いささかも後悔はしておりません。応援していた二人の市議がいずれも上位当選を果たし、応援のしがいがあったと思っています。
さて、4期目となりますと、議員としてはまさしく脂の乗っている時期であります。残された県政の課題も多く、いよいよ脇を引き締めて県政の発展、県民の福祉向上、教育改革に取り組んでいきたいと思っております。
5月15日、新たに所属する常任委員会と特別委員会が決まりました。私は前年度に引き続いて総務常任委員会、教育再生・子ども応援特別委員会に所属することとなりました。総務委員会は、主に知事直轄、総合政策局、総務部、そして、県民生活部所轄の政策を論議する部隊です。
知事直轄では防災危機管理対策の推進が大きな課題であります。自主防災組織の促進や避難訓練など、災害時における地域の安全体制の整備を進めていきます。今後の政策については、個別的具体的な施策が望まれるのだと思っております。例えば、陵南学区では13の町内会があります。単位町内ごとの緊急時に対応するきめ細かな支援体制や、防災に対する防災倉庫の設置など、具体的な対応が求められるものと考えられます。
昨年11月に、「まち・ひと・しごと創生法」が施行され、今後、地方の人口ビジョンや総合戦略を策定することが求められています。岡山県も、人口減少問題や県政の持続的な発展のため、実行性のある対策が望まれるところです。
また、地方創世の時代といわれていますけれども、地方が自己決定と自己責任のもと、地域の実情や住民のニーズに応じた施策を展開して地域の活性化を図る必要があります。これに関連して、地方の税財源の充実なども大きな課題になると思います。
次に、県民生活部の案件では、地方のバス路線の運航を確保することなど、効果的な公共交通の利用促進が考えられなければなりません。
また、6月13日に20年を数える「路面電車祭り」が開催されるので話題にもなっておりますが、路面電車の岡山駅乗り入れなどは、早期に岡山市が取り組んでいかなければならない案件でもあります。
この案件は、打ち出されて20年になりますけれども、一向に前に進んでおりません。長時間待つこともなく、雨に濡れることもなく、市内だったらどこへでもすぐに行けるよう、市内の足として大いに利用できるような施策をきっちり打ち出していく必要があるでしょう。
政令市にふさわしい路面電車の在り方をサポートすることは、岡山県にとって必要な事業です。政令市にふさわしい都市づくりを、観光振興とも相まって、岡山県が今後どのような形で支援ができるか考えなければなりません。
また、前年度と違って特筆すべきところは、総合教育会議が設置されたことです。ここで知事と教育長、教育委員が教育行政の大綱を決めたり重点的な教育政策を論議したりします。これらの問題を総合政策局が所轄し、総務委員会において論議をすることとなりました。今まで知事の組織傘下に入っていなかった総務委員会が、教育の大本について論議することになったのは画期的なことだと思います。
ところで、日曜発明学校というのが月に1回、岡西公民館で開かれています。5月10日のことになりますが、その時、一人の会員から次のような質問がありました。
「例えば、静岡のお茶や富士山の水が全国で販売されているけれども、岡山に全国に発信するような水はないのか。ピーチ味やマスカット味の水は市場に出ていないけれども、なぜ岡山はやらないのか」
「水といえば、自販機の水は全て冷水でしか出てこない。なぜ温水の水を販売しないのか。高齢者の人にとって体にやさしい水といえば温水。また、赤ちゃんのいるお母さんが温かい水にミルクを溶かして飲ませるけれども、その温水は自販機にはない。どうして作らないのか?」
さっそく私は、県民生活部くらし安全課に、検討していただけるようお願いをしてみました。
そうしますと、「飲料水の販売を許可するにあたって、温かい・冷たいは要件となっていない。水自体はどうか、適切であるかが検討される。したがって、自販機メーカーが温水・冷水で売るかということになり、自販機メーカーと交渉してください」というのが答えでありました。
ごもっともではありますけれども、お年寄りがお水を飲む時、自販機で購入した冷水をわざわざ常温になるまで待ったり、沸かして飲んだりするというのであれば、温水の水を売ればいいんじゃないの?という疑問は残ります。お年寄りから子どもまで切れ目のない「くらし安全」というからには、このケースのような、身近な具体的なところまで気を回すべきではないのかと思われました。
防災倉庫設置の件でも、おやと思えることがありました。牧石学区に防災倉庫を作った時、御野学区と共同で防災グッズを保管することになりました。しかし、考えてみてください。いざという時、そんなに離れていたら役に立つものも、役に立たないのではないでしょうか。せめて一つの町内に防災グッズを保管するような防災倉庫があっても良いのではないかと思います。
大義名分を掲げるのはいいのだけれども、もっと身近な生活に降ろして、より具体的に個別に考えて実行していかなければなりません。
広島の土石流に学ぶということで防災危機管理対策を考えております。岡山市内には吉備の中山、京山、矢坂山がありますが、どの地域でも民家は山裾に建てられております。農耕民族はみなそうするのですが、一番平地で一番安全なところは農地になっているのですね。従って、いったん土砂崩れがあったりしたら、人間の住んでいる民家が一番に被害を受けることになります。
ですから、雨が降ったり天候が荒れたりした時にきちんと対応できる砂防ダムや、砂防堰堤、急傾斜対策などがこれからの安全対策として必要となってきます。それには、行政マンが地域を歩いて、ここには砂防ダムがいるよね、ここには砂防堰堤がいるよねなど、地道な活動が必要ではないでしょうか。このような活動こそが、きめ細かなくらし安全の対策につながるのであります。これからは、視点を市民の目線に降ろしていって対策を考える必要がどんどん出てくると思います。
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