2016年10月13日 48回目の一般質問でした!
9月21日に、48回目の一般質問に登壇いたしました。今回は、ミュージックサイレンについて、婚活支援事業について、児童・生徒の問題行動に対する指導について質問いたしました。
今から20年ほど前、ドイツ・ミュンヘンを訪れたことがあります。市の中心部にはマリエン広場があり、その周りに市庁舎があります。市庁舎には、からくり時計が設置されており、11時・12時・5時になりますと、時を告げる鉄筋の音色に合わせてからくり人形が登場します。まず、騎馬武者が出てきて一騎打ちを演じ、その後は、いろんな人形が多数出てきて踊ります。
この時間になりますと、大勢の観光客がマリエン広場に集まります。皆、からくり人形の一騎打ちを見て拍手をするなど、大変喜んでいました。マリエン広場のからくり時計は、ミュンヘンの非常に大事な観光スポットになっているのです。そして、広場からそれぞれの観光へスタートするような、情報の発信基地にもなっておりました。
岡山市にも、岡山駅西口に岡山市制100周年を記念して作られたメルヘン時計というからくり時計がありました。桃太郎や孫悟空、人魚姫など、世界の童話に出てくる主人公が人形になって出てくるからくり時計であります。残念ながら、台風で壊れて15年間で幕を閉じることとなりましたけれども、広く市民に親しまれ、また、来岡した観光客にも喜ばれておりました。
さて、ご存知のように、岡山のミュージックサイレンが、8月31日をもって終了しました。一抹の寂しさを覚えましたので、マリエン広場のからくり時計と岡山市のメルヘン時計のお話を交え、質問しました次第です。
今回、岡山県のミュージックサイレンの終了は、「ただメンテナンスが終了したので消えますよ」というようなお話で、今後、新たな装いになって登場するというものでもありません。ミュージックサイレンに代わる、例えば、からくり時計やメルヘン時計であってもよいのですけれども、岡山に夢のあるシンボルがあってもよいのではないかと思いませんか。
たった1つのミュージックサイレンにしかすぎませんけれども、それを通して岡山の情報を日本国中に発信できる基地にすることもできましょう。何かそういった工夫ができないのかと伊原木知事に質問したところ、「考えておりません」と、一刀両断に切り捨てられました。
しかしそれは、私個人の想いや夢ではなく、県庁のミュージックサイレンを聞きながら育った近隣の人達の想いでもあり、復刻復活を望んでいる声も聞かれました。将来の夢を語るとか希望を抱くとか、いささかでもあるのではなかろうかと思われたのですけれども、まことに残念でありました。
二つ目は、8月23日の新聞に掲載された、岡山県の生涯出生率が3年連続伸びることなしに1.49にとどまったという報道についてです。
岡山県は、中四国最低の出生率であり、しかも、全国でただ一つだけ出生率を上げることができなかった県とありました。私は、その報道を見て不満に思いました。
なぜならば、岡山県では、婚活事業「どきっとびびっとキューピット21」が7年前から始まり、今日もなお継続しています。それなのに、いささかも出生率を上げることができなかったのは、行政の取り組みの浅さ、本気度の足りなさの表れではないでしょうか。
婚活事業こそが人口減社会に対する人口増対策なのであります。これからの地方自治を考えたときに、人口減問題にどう立ち向かうかという大変重要な問題でありながら、この結果はいかなることでしょうか。昨年夏、「おかやま出会い・結婚サポートセンター」が作られましたが、岡山県は外郭団体に結婚事業を委託しております。このように、事業を丸投げしているような状況は、いささか取り組みの真剣さが欠けているのではないのでしょうか。そのような思いで保健福祉部長に質問いたしました。
いずれにしても、「公共が結婚支援事業をするのだから」と大きな安心感を持って、たくさんの県民が応募したという実績があります。それならば、公募した人たちに対して、もっときちんとした責任のある対応の仕方をしてほしいと思います。結婚したいと、結婚を本気で考え悩み迷っている人達ではありませんか。それは、子育てに悩み、子どもの不登校に悩み、非行に悩んでいる人達と同じです。行政として何ができるか、支援を差し伸べてしかるべきだと思うのですけれども、その取り組みがまことに中途半端だという感じが否めません。
さて、少年非行率については、昨年まで全国ワースト1を3年連続するという状況でしたけれども、今年は、ワースト3まで脱出しました。法に違反して検挙される少年非行の数が減ってきていることは、とても大切なことであります。
しかしながら、今回、平成27年のことですけれども、1‚000人くらいの検挙された少年に対して、いわゆる不良行為少年、法に触れる直前の子ども達の数が、検挙された数の5倍にも及んでいる実態があります。つまり、逮捕されたのは氷山の一角でありまして、その水面下には何倍という少年達が予備軍としているのであります。
このような予備軍の不良行為少年に対し、どういった手厚い指導をするのかが、少年非行化率を下げていく非常に重要なポイントになるのであります。例えば、学校現場での喫煙やサボタージュ、不良仲間との付き合いや不純異性交遊、深夜徘徊などの状況を見た時に、いかに適切に愛情をもって、かつ厳しく指導するかがとても大切なのだろうと思います。そこで、教育委員会や県警察の不良行為少年に対する取り組みはどのようにしているのかと、おうかがいしました。
そういう意味では、子ども達のことを思って振るう一発のげんこつを「暴力」とするような風潮は、決して良いことではないとは思います。手を振るうなどというのは稚拙な教育技術ではありますけれども、大切なのは技術を超えた向こうにある教師の魂です。子ども達は、自分の行いが良いことか悪いことかくらいわかっています。言葉では限界があり、いくら口で説得しようとしたってだめなのです。「バカタレ!」という、その一発で目を覚ます時もあるのです。
誤解を恐れずに申しますと、「生徒指導で万止むを得ずの時には、げんこつの一発や二発くらいよろしい」というような通達を、現場の先生あたりに出してほしいなというような思いもあります。
こちらから答弁を含めました資料をご覧いただけます!
後日談も報告させていただきます。
>> 第48回めの一般質問!(平成2896月21日)(PDF)
今から20年ほど前、ドイツ・ミュンヘンを訪れたことがあります。市の中心部にはマリエン広場があり、その周りに市庁舎があります。市庁舎には、からくり時計が設置されており、11時・12時・5時になりますと、時を告げる鉄筋の音色に合わせてからくり人形が登場します。まず、騎馬武者が出てきて一騎打ちを演じ、その後は、いろんな人形が多数出てきて踊ります。
この時間になりますと、大勢の観光客がマリエン広場に集まります。皆、からくり人形の一騎打ちを見て拍手をするなど、大変喜んでいました。マリエン広場のからくり時計は、ミュンヘンの非常に大事な観光スポットになっているのです。そして、広場からそれぞれの観光へスタートするような、情報の発信基地にもなっておりました。
岡山市にも、岡山駅西口に岡山市制100周年を記念して作られたメルヘン時計というからくり時計がありました。桃太郎や孫悟空、人魚姫など、世界の童話に出てくる主人公が人形になって出てくるからくり時計であります。残念ながら、台風で壊れて15年間で幕を閉じることとなりましたけれども、広く市民に親しまれ、また、来岡した観光客にも喜ばれておりました。
さて、ご存知のように、岡山のミュージックサイレンが、8月31日をもって終了しました。一抹の寂しさを覚えましたので、マリエン広場のからくり時計と岡山市のメルヘン時計のお話を交え、質問しました次第です。
今回、岡山県のミュージックサイレンの終了は、「ただメンテナンスが終了したので消えますよ」というようなお話で、今後、新たな装いになって登場するというものでもありません。ミュージックサイレンに代わる、例えば、からくり時計やメルヘン時計であってもよいのですけれども、岡山に夢のあるシンボルがあってもよいのではないかと思いませんか。
たった1つのミュージックサイレンにしかすぎませんけれども、それを通して岡山の情報を日本国中に発信できる基地にすることもできましょう。何かそういった工夫ができないのかと伊原木知事に質問したところ、「考えておりません」と、一刀両断に切り捨てられました。
しかしそれは、私個人の想いや夢ではなく、県庁のミュージックサイレンを聞きながら育った近隣の人達の想いでもあり、復刻復活を望んでいる声も聞かれました。将来の夢を語るとか希望を抱くとか、いささかでもあるのではなかろうかと思われたのですけれども、まことに残念でありました。
二つ目は、8月23日の新聞に掲載された、岡山県の生涯出生率が3年連続伸びることなしに1.49にとどまったという報道についてです。
岡山県は、中四国最低の出生率であり、しかも、全国でただ一つだけ出生率を上げることができなかった県とありました。私は、その報道を見て不満に思いました。
なぜならば、岡山県では、婚活事業「どきっとびびっとキューピット21」が7年前から始まり、今日もなお継続しています。それなのに、いささかも出生率を上げることができなかったのは、行政の取り組みの浅さ、本気度の足りなさの表れではないでしょうか。
婚活事業こそが人口減社会に対する人口増対策なのであります。これからの地方自治を考えたときに、人口減問題にどう立ち向かうかという大変重要な問題でありながら、この結果はいかなることでしょうか。昨年夏、「おかやま出会い・結婚サポートセンター」が作られましたが、岡山県は外郭団体に結婚事業を委託しております。このように、事業を丸投げしているような状況は、いささか取り組みの真剣さが欠けているのではないのでしょうか。そのような思いで保健福祉部長に質問いたしました。
いずれにしても、「公共が結婚支援事業をするのだから」と大きな安心感を持って、たくさんの県民が応募したという実績があります。それならば、公募した人たちに対して、もっときちんとした責任のある対応の仕方をしてほしいと思います。結婚したいと、結婚を本気で考え悩み迷っている人達ではありませんか。それは、子育てに悩み、子どもの不登校に悩み、非行に悩んでいる人達と同じです。行政として何ができるか、支援を差し伸べてしかるべきだと思うのですけれども、その取り組みがまことに中途半端だという感じが否めません。
さて、少年非行率については、昨年まで全国ワースト1を3年連続するという状況でしたけれども、今年は、ワースト3まで脱出しました。法に違反して検挙される少年非行の数が減ってきていることは、とても大切なことであります。
しかしながら、今回、平成27年のことですけれども、1‚000人くらいの検挙された少年に対して、いわゆる不良行為少年、法に触れる直前の子ども達の数が、検挙された数の5倍にも及んでいる実態があります。つまり、逮捕されたのは氷山の一角でありまして、その水面下には何倍という少年達が予備軍としているのであります。
このような予備軍の不良行為少年に対し、どういった手厚い指導をするのかが、少年非行化率を下げていく非常に重要なポイントになるのであります。例えば、学校現場での喫煙やサボタージュ、不良仲間との付き合いや不純異性交遊、深夜徘徊などの状況を見た時に、いかに適切に愛情をもって、かつ厳しく指導するかがとても大切なのだろうと思います。そこで、教育委員会や県警察の不良行為少年に対する取り組みはどのようにしているのかと、おうかがいしました。
そういう意味では、子ども達のことを思って振るう一発のげんこつを「暴力」とするような風潮は、決して良いことではないとは思います。手を振るうなどというのは稚拙な教育技術ではありますけれども、大切なのは技術を超えた向こうにある教師の魂です。子ども達は、自分の行いが良いことか悪いことかくらいわかっています。言葉では限界があり、いくら口で説得しようとしたってだめなのです。「バカタレ!」という、その一発で目を覚ます時もあるのです。
誤解を恐れずに申しますと、「生徒指導で万止むを得ずの時には、げんこつの一発や二発くらいよろしい」というような通達を、現場の先生あたりに出してほしいなというような思いもあります。
こちらから答弁を含めました資料をご覧いただけます!
後日談も報告させていただきます。
>> 第48回めの一般質問!(平成2896月21日)(PDF)
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