2018年03月25日 3月25日(日)第7回 空と大地の会【県政】
「第7回 空と大地の会」が、ロイヤルホテルにて開催されました。
11:30より始まった会は、国旗敬礼と国家斉唱のあと、実行委員長の岩本氏による開会のあいさつ、女性の会を代表して「一輪の会」の板野会長のあいさつへと続き、私の登壇となりました。
若干の県政報告ののち、ゲストにお迎えした、シンガーソングライター山口采希さんの活動にちなみ、北朝鮮による拉致問題について話をしました。
昭和52年9月19日、東京都でガードマンをされていた久米 裕さんが、能登半島・宇出津海岸にて拉致されました。この時、工作員を現行犯逮捕した石川県警は、海岸沖に停泊していた工作船との間で交わされた暗号文の解読に成功、北朝鮮が日本本土内での拉致を計画していることが判明しました。
当然、石川県警はそのことを政府に報告しましたが、当時の日本においては、「北朝鮮は楽園だ」「北朝鮮の人がそんなことをするはずがない」という風潮が席捲しており、政治家をはじめ多くの人びとがそう信じており、この情報は握り潰されてしまったのです。
その10日後の9月28日、日赤派によるダッカ日航機ハイジャック事件が発生。犯人らは600万ドルの身代金と、日本で服役および勾留中の9名の釈放を要求、回答がない場合はアメリカ人の人質から先に殺害していくと警告してきました。時の首相は、「人の命は地球より重い」と、超法規的措置をとりこの要求を受け入れました。
「人の命は地球より重い」というのであれば、9月19日に拉致された久米さんの事件を謙虚に受け止め、政府は戒厳令を発し、次の事件を食い止める行動を起こすべきでした。
なんら対策をとらないまま、翌月の10月21日、米子で松本京子さんが拉致され、次ぐ11月15日、新潟で当時まだわずか13歳だった横田めぐみさんが被害にあってしまいました。これは日本に対する明らかな人権侵害であり、許されざる侵略行為にほかなりません。
シンガーソングライターの山口采希さんは、拉致被害者の救済を求めて署名活動に取り組まれています。拉致された方の心を思い創られた、山口さんの歌をぜひじっくりと聞いていただき、一日も早い返還を願って、たとえ微力であっても一人ひとりができることに全力で取り組んでほしいと思います。
ちなみに、この10年間の署名活動によって集まった署名は1218万3千人。これは日本の人口の約10分の1です。残りの10分の9の人々は無関心といっても過言ではありません。一日も早い拉致問題の解決に向け、政府、行政、国民が本気で取り組まなければなりません。
ついで、伊原木知県政の6年間について報告しました。
まず一つ目は、県の重要課題に掲げられている“教育再生策”について。
教育県岡山の復活は県民が等しく願うところでありますが、現状はまだ道半ばといわざるを得ません。昨年度の児童生徒による暴力行為は1110件。いじめ認知件数は2229件にも及びます。減少するどころか増加しているのです。また、さまざまな問題を抱え、本来楽しいはずの学校に登校できない児童生徒の数は5752人。誠に残念、誠に重い数字です。
どんなにもつれた糸も、端から根気強く解きほぐしていくしか解決策はありまえん。子どもたちの最前線に立つ教師一人ひとりの人間力、子どもへの愛、情熱が問われています。
二つ目は、「産業振興策」について。
中山間地域の活性化に向け、県及び各市町村が積極的に企業誘致を推進、雇用促進を図っています。本年度、県営団地に13件の企業誘致を実現。市町村営の工業団地等の立地件数を合わせると23件の誘致に成功しています。また、1月には県内ものづくり企業173社による「おかやまテクノロジー展」がコンベックス岡山で開催されたほか、三菱自動作では主要車種であるRVRの量産体制に入りました。今後も関連企業の支援など、継続的に行ってほしいと願っています。
三つ目は「人口減対策」について。
平成30年度の予算組みにあたり、先の2案と同様に予算配分が明記されています。
今年一年間の岡山県の人口減少数は6900人にものぼり、過去5年間の累計では2万2000人の減少となります。この数字は、吉備中央町(1万1000人)と浅口市(1万1000人)の2つの町村が消えたと等しい大きな数字です。
なぜ人口減少は起きるのでしょうか。それは言うまでもなく若い人が結婚しないからにほかなりません。では、結婚したくないのかと若い人たちに問えば、答えはノー。結婚願望はあっても出会いがないから結婚できないというのが一番の理由だといいます。
遡ること9年前、私は公費を投入し若者の出会いの場を作るべきだと提言しました。
当時の保健福祉部長が、公費を投じて人口減対策への行政サービスへの取り組みをスタートさせました。行政指導という安心から多くの若者の出会いを生むことができましたが、残念ながら、多額の公費を投じた割には最終的に結婚にまで至るケースが少ないという結果でした。
そこで、昨年春から、“マッチングサイト”とういうシステムを導入し「えんむずびネット」を開設しました。短期間ながら、沢山の会員登録があり多くのお見合いが成立。結婚へ向けてお付き合いを始めたカップルが58組も誕生しています。結婚し子どもを産み、安心して子育てができる環境の整った岡山県になってほしいと願っています。
他方で、婚活事業の縁の下の力持ち的存在として、NPO法人「寿仲人会」があり、昨年は55組のカップル誕生に成功しています。
婚活事業に官も民もない、互いに提携し相乗効果をうみさらに婚活事業が推進するのがベストだと思います。
私のあいさつのあとは県議会議員、江木公一氏による来賓挨拶。
「波多さんは、いつも一般質問などで精力的に県政に励んでいる」と、お誉めの言葉をいただきました。次いで、市議の楠木氏、小川氏、赤木氏からも祝辞を頂戴したのち乾杯へ。
乾杯の音頭を執ったのは、我が至誠館の師範代を務める宮永君。彼の元気な音頭のあとはリラックスタイムに突入。各自名刺交換をして異業種交流を深めました。
続いては、アイドルグループ「シャイン」の登場。
元気はつらつなパフォーマンスに、会は多いに盛り上がりをみせるなか、シンガーソングライターの山口采希さんの登場となりました。拉致被害者への思いをこめた熱唱に聞きほれました。
その後、建部町で頑張る地域興し協力隊の、宮嶋君が青年の主張や、企業PRが行われ、お待ちかねのビンゴ大会に。沢山の景品を前に、ナンバーが読み上げられるたび一喜一憂する楽しい時間を過ごしたのち、「熱血若獅子会」尾上幹事の締めの挨拶をもって閉会となりました。その後、余韻も冷めやらぬ中、二次会、三次会、四次会まで流れて終焉。
10時間におよんでの、飲んで、歌って、語らった、楽しくもハードな長い一日となりました。
11:30より始まった会は、国旗敬礼と国家斉唱のあと、実行委員長の岩本氏による開会のあいさつ、女性の会を代表して「一輪の会」の板野会長のあいさつへと続き、私の登壇となりました。
若干の県政報告ののち、ゲストにお迎えした、シンガーソングライター山口采希さんの活動にちなみ、北朝鮮による拉致問題について話をしました。
昭和52年9月19日、東京都でガードマンをされていた久米 裕さんが、能登半島・宇出津海岸にて拉致されました。この時、工作員を現行犯逮捕した石川県警は、海岸沖に停泊していた工作船との間で交わされた暗号文の解読に成功、北朝鮮が日本本土内での拉致を計画していることが判明しました。
当然、石川県警はそのことを政府に報告しましたが、当時の日本においては、「北朝鮮は楽園だ」「北朝鮮の人がそんなことをするはずがない」という風潮が席捲しており、政治家をはじめ多くの人びとがそう信じており、この情報は握り潰されてしまったのです。
その10日後の9月28日、日赤派によるダッカ日航機ハイジャック事件が発生。犯人らは600万ドルの身代金と、日本で服役および勾留中の9名の釈放を要求、回答がない場合はアメリカ人の人質から先に殺害していくと警告してきました。時の首相は、「人の命は地球より重い」と、超法規的措置をとりこの要求を受け入れました。
「人の命は地球より重い」というのであれば、9月19日に拉致された久米さんの事件を謙虚に受け止め、政府は戒厳令を発し、次の事件を食い止める行動を起こすべきでした。
なんら対策をとらないまま、翌月の10月21日、米子で松本京子さんが拉致され、次ぐ11月15日、新潟で当時まだわずか13歳だった横田めぐみさんが被害にあってしまいました。これは日本に対する明らかな人権侵害であり、許されざる侵略行為にほかなりません。
シンガーソングライターの山口采希さんは、拉致被害者の救済を求めて署名活動に取り組まれています。拉致された方の心を思い創られた、山口さんの歌をぜひじっくりと聞いていただき、一日も早い返還を願って、たとえ微力であっても一人ひとりができることに全力で取り組んでほしいと思います。
ちなみに、この10年間の署名活動によって集まった署名は1218万3千人。これは日本の人口の約10分の1です。残りの10分の9の人々は無関心といっても過言ではありません。一日も早い拉致問題の解決に向け、政府、行政、国民が本気で取り組まなければなりません。
ついで、伊原木知県政の6年間について報告しました。
まず一つ目は、県の重要課題に掲げられている“教育再生策”について。
教育県岡山の復活は県民が等しく願うところでありますが、現状はまだ道半ばといわざるを得ません。昨年度の児童生徒による暴力行為は1110件。いじめ認知件数は2229件にも及びます。減少するどころか増加しているのです。また、さまざまな問題を抱え、本来楽しいはずの学校に登校できない児童生徒の数は5752人。誠に残念、誠に重い数字です。
どんなにもつれた糸も、端から根気強く解きほぐしていくしか解決策はありまえん。子どもたちの最前線に立つ教師一人ひとりの人間力、子どもへの愛、情熱が問われています。
二つ目は、「産業振興策」について。
中山間地域の活性化に向け、県及び各市町村が積極的に企業誘致を推進、雇用促進を図っています。本年度、県営団地に13件の企業誘致を実現。市町村営の工業団地等の立地件数を合わせると23件の誘致に成功しています。また、1月には県内ものづくり企業173社による「おかやまテクノロジー展」がコンベックス岡山で開催されたほか、三菱自動作では主要車種であるRVRの量産体制に入りました。今後も関連企業の支援など、継続的に行ってほしいと願っています。
三つ目は「人口減対策」について。
平成30年度の予算組みにあたり、先の2案と同様に予算配分が明記されています。
今年一年間の岡山県の人口減少数は6900人にものぼり、過去5年間の累計では2万2000人の減少となります。この数字は、吉備中央町(1万1000人)と浅口市(1万1000人)の2つの町村が消えたと等しい大きな数字です。
なぜ人口減少は起きるのでしょうか。それは言うまでもなく若い人が結婚しないからにほかなりません。では、結婚したくないのかと若い人たちに問えば、答えはノー。結婚願望はあっても出会いがないから結婚できないというのが一番の理由だといいます。
遡ること9年前、私は公費を投入し若者の出会いの場を作るべきだと提言しました。
当時の保健福祉部長が、公費を投じて人口減対策への行政サービスへの取り組みをスタートさせました。行政指導という安心から多くの若者の出会いを生むことができましたが、残念ながら、多額の公費を投じた割には最終的に結婚にまで至るケースが少ないという結果でした。
そこで、昨年春から、“マッチングサイト”とういうシステムを導入し「えんむずびネット」を開設しました。短期間ながら、沢山の会員登録があり多くのお見合いが成立。結婚へ向けてお付き合いを始めたカップルが58組も誕生しています。結婚し子どもを産み、安心して子育てができる環境の整った岡山県になってほしいと願っています。
他方で、婚活事業の縁の下の力持ち的存在として、NPO法人「寿仲人会」があり、昨年は55組のカップル誕生に成功しています。
婚活事業に官も民もない、互いに提携し相乗効果をうみさらに婚活事業が推進するのがベストだと思います。
私のあいさつのあとは県議会議員、江木公一氏による来賓挨拶。
「波多さんは、いつも一般質問などで精力的に県政に励んでいる」と、お誉めの言葉をいただきました。次いで、市議の楠木氏、小川氏、赤木氏からも祝辞を頂戴したのち乾杯へ。
乾杯の音頭を執ったのは、我が至誠館の師範代を務める宮永君。彼の元気な音頭のあとはリラックスタイムに突入。各自名刺交換をして異業種交流を深めました。
続いては、アイドルグループ「シャイン」の登場。
元気はつらつなパフォーマンスに、会は多いに盛り上がりをみせるなか、シンガーソングライターの山口采希さんの登場となりました。拉致被害者への思いをこめた熱唱に聞きほれました。
その後、建部町で頑張る地域興し協力隊の、宮嶋君が青年の主張や、企業PRが行われ、お待ちかねのビンゴ大会に。沢山の景品を前に、ナンバーが読み上げられるたび一喜一憂する楽しい時間を過ごしたのち、「熱血若獅子会」尾上幹事の締めの挨拶をもって閉会となりました。その後、余韻も冷めやらぬ中、二次会、三次会、四次会まで流れて終焉。
10時間におよんでの、飲んで、歌って、語らった、楽しくもハードな長い一日となりました。
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岡山県の活性化のために一人でも多くの方とふれあい、たくさんのご意見をお聞きしたいと思います。