2019年02月20日 2月20日(水)岡山スポーツ賞表彰式【県政】
午前10時。『ピュアリティまきび』を会場に、岡山スポーツ賞表彰式が催されました。
この賞は、各種報道機関16社のスポーツ記者クラブの投票によって選定されるもので、昭和36年に制定され、今回で58回目となる伝統と名誉ある賞です。
このところ、スポーツの話題がでると、NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公、金栗四三さんの逸話が思い浮かぶ私は、そのエピソードも絡めて次のような祝辞を述べてきました。
「日本マラソン界の父と呼ばれている、金栗四三氏は、明治45年(1912年)、国内陸上記録会で当時の世界記録を一気に27分も縮める、2時間32分45秒という素晴らしい記録を打ち立て、東京高等師範学校(現筑波大学)嘉納治五郎学長から、ストックホルムオリンピックへの出場をすすめられます。当初は、頑なに断っていましたが、『日本スポーツ界の黎明の鐘となれ』という言葉で、参加を決意しました。
しかしながら、ストックホルムまでの移動は、海を渡り鉄道乗り継ぎ20日間にもおよびました。さらに、気候風土の違いも加わる厳しい条件下での戦いとなり、ついにゴールへとたどり着くことなく試合を終えたのでした。
それから、55年後の昭和42年。
金栗氏のもとに1通の手紙が届きます。差出人はスウェーデンオリンピック委員会。
それは、『貴殿はゴールも棄権もされてなく、試合中行方不明扱いのままです。ぜひゴールテープを切って試合を終わらせてほしい』という主旨の言葉が書かれた、ストックホルムオリンピック55周年記念の祝賀会へ招待するための、スウェーデンからの粋な計らいでした。
スウェーデンに赴いた金栗氏が、ゆっくりとゴールテープを切ったとき、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こりました。
記録54年間8ヶ月6日5時間32分20秒3。
マラソン界のみならず、スポーツ界全体の記憶に残る素晴らしいエピソードです。
このように、スポーツは素晴らしく、今日ただいま行われいる試合だけがすべてではなく、指導者や支援者など、どんな形でも関わり続けていれば必ずや大きな感動をもらう日が訪れるはずです。」
この賞は、各種報道機関16社のスポーツ記者クラブの投票によって選定されるもので、昭和36年に制定され、今回で58回目となる伝統と名誉ある賞です。
このところ、スポーツの話題がでると、NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公、金栗四三さんの逸話が思い浮かぶ私は、そのエピソードも絡めて次のような祝辞を述べてきました。
「日本マラソン界の父と呼ばれている、金栗四三氏は、明治45年(1912年)、国内陸上記録会で当時の世界記録を一気に27分も縮める、2時間32分45秒という素晴らしい記録を打ち立て、東京高等師範学校(現筑波大学)嘉納治五郎学長から、ストックホルムオリンピックへの出場をすすめられます。当初は、頑なに断っていましたが、『日本スポーツ界の黎明の鐘となれ』という言葉で、参加を決意しました。
しかしながら、ストックホルムまでの移動は、海を渡り鉄道乗り継ぎ20日間にもおよびました。さらに、気候風土の違いも加わる厳しい条件下での戦いとなり、ついにゴールへとたどり着くことなく試合を終えたのでした。
それから、55年後の昭和42年。
金栗氏のもとに1通の手紙が届きます。差出人はスウェーデンオリンピック委員会。
それは、『貴殿はゴールも棄権もされてなく、試合中行方不明扱いのままです。ぜひゴールテープを切って試合を終わらせてほしい』という主旨の言葉が書かれた、ストックホルムオリンピック55周年記念の祝賀会へ招待するための、スウェーデンからの粋な計らいでした。
スウェーデンに赴いた金栗氏が、ゆっくりとゴールテープを切ったとき、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こりました。
記録54年間8ヶ月6日5時間32分20秒3。
マラソン界のみならず、スポーツ界全体の記憶に残る素晴らしいエピソードです。
このように、スポーツは素晴らしく、今日ただいま行われいる試合だけがすべてではなく、指導者や支援者など、どんな形でも関わり続けていれば必ずや大きな感動をもらう日が訪れるはずです。」
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